反転のチャートパターンの種類と意味を知ろう ~チャートパターン(フォーメーション分析)その①~
どうも!SAKUです!
皆さんはチャートパターンって知っていますか?
既にいくつか知ってる方も多いと思いますが、形を覚えてるだけで、なんでそういう形をしているかまで考えたことがありますか?
今回から数回に分けて代表的なチャートパターン(フォーメーション分析)についての記事を書いていこうと思います!
(今まででチャートパターンについてさらっと触れてたことがあったけど、ブログ内で実際に解説した記事がないことに気付いたからなのは内緒)
目次
チャートパターンとは?
チャートパターンとは、チャート上によくみられる形とかパターンのことです。
相場のフラクタル性の記事でも触れましたが、チャートでは、違う時間足や過去の値動きでも、同じような値動きをしていることが多々あります。
そうした値動きのパターンをパターンとして捉えたものをチャートパターンと呼びます。
このチャートパターンには、大きく分けて
反転のチャートパターン(Reversal Pattern)と
継続のチャートパターン(Continuation Pattern)があります。
今回は、まず反転のチャートパターンについて説明していきます。
代表的な反転のチャートパターン
代表的なチャートパターンについて、下降トレンドからの反転パターンで説明していきます。(ダブルボトム、逆ヘッド&ショルダーズ)
ダブルボトム・ダブルトップ
ダブルボトムとは、一つ前の安値とほぼ等しいサポート帯で安値がサポートされることによって形成される、下降トレンドの終了を示唆するチャートパターンです。
なぜダブルボトムが下降トレンドの終了を示唆するのかについてですが、一度付けた安値から一旦上昇を起して再度下降したもののその安値付近でサポートされてしまい、トレンドの動きを更新・継続するほどの動きがない(安値を更新した場合は下降トレンド継続)ということは、トレンドの勢いが弱まっていると考えられるということです。
言い換えると、一回目の安値で利食いにより一旦上昇しましたが、その後の下降トレンド継続を狙った売り勢の圧力がそれほど強くない、あるいは買い勢の圧力が強まっているため、安値を更新することなく止められたという解釈です。
部活の大会で勝ち進んでいくの目指してたけど思ったより相手が強かった、あるいはチームの皆がそんなに乗り気じゃなかったみたいなことです。
レジスタンスされた高値部分に引けるラインをネックラインと呼びます。
エントリー(買い)検討ポイントとしては、ネックラインを抜けたところか、ネックラインに対するリターンムーブが起き、ネックラインにサポートされたところが考えられます。(下図ピンク丸部分)
ネックライン付近で売っていた人達の損切りを巻き込んで上昇することを狙っての買いエントリーということです。
ダブルボトムの利食い目安として、ダブルボトムを形成しているネックラインとサポートラインの値幅分を一旦の目安とするのがセオリーです。
損切りは、基本的に安値の下に置きます。
ダブルトップはダブルボトムとは逆で、上昇の終了を示唆するチャートパターンです。
トレンドラインを併用したエントリー
前述したダブルボトム(ダブルトップ)形成部分と同じ幅を利食い目安にし、損切を安値部分に置いた場合、リスクリワード比は利食いと損切り幅が同じため1:1以下となります。(下図②)
そこで、トレンドラインを使って早めにエントリーすることによって損切り幅を狭くし、リスクリワード比を良くすることが出来ます。(下図①)
下降トレンドラインを抜けた(=トレンドの勢いが変化している可能性)
+
安値が更新されなかった
ということを根拠にしたエントリーです。
注意してほしいのは、このエントリーはその後ダブルトップを形成するであろうという想定でのエントリーであり、その後ネックラインを抜けるかはエントリー時点では分からないということです。(ダブルボトムを形成したと言えるのはネックラインを超えてから)
ネックライン部分で一旦利食いしておくことも考えて下さい。
トリプルトップ・トリプルボトム
トリプルトップ・トリプルボトムは、ダブルトップ・ダブルボトムの安値や高値が三回付けたバージョンです。
考え方は ダブルトップ・ダブルボトム と同じです。
ヘッド&ショルダーズ、逆ヘッド&ショルダーズ
逆ヘッド&ショルダーズとは、左肩、頭、右肩の安値から成る下降トレンドの終了を示唆するチャートパターンです。
流れとしては、下降トレンド中に安値を付けた後に戻し(左肩部分の形成、戻しの上昇)、高値を付けもう一度下落し安値を更新したものの(下降トレンド継続)、その後上昇し(頭部分の形成、大きめの戻しの上昇)また下落するが、最初の安値(左肩部分)と同じくらいの価格帯でサポートされ右肩部分を作って上昇していくことで形成されます。
ざっくり言えば、左肩部分を付けて安値更新した後にけっこう戻ってきて再度下落を目指したけど思ったより下がらなかったから上がってきた、みたいなことです。
試合で前半は優勢だったけど、調子乗ってたら後半に相手が本気出してきてけっこう押されてきてなんなら負けそう、みたいなことです。
逆三尊とも呼ばれます。(ヘッド&ショルダーズは三尊)
ちなみに三尊とは仏像の配置で中尊が脇侍を両サイドに構えている形からきているみたいです。
釈迦三尊、阿弥陀三尊、薬師三尊とか中央の仏様によって両脇侍は変わってきます。
中尊が如来(仏)の場合は両脇侍は菩薩になっていて、中尊が菩薩の場合は両脇侍は天部だったりするみたいですね。
如来とは仏の悟りを開いた者のことで、一般的に仏様というのは如来を指しますが、仏陀というのはお釈迦様(釈迦如来)以外にも過去七仏と言って・・・
・・・すいません。この手の話が好きなので思いっきり脱線しました。
時を戻そう。
ダブルボトムと同じく高値の部分に引かれるレジスタンスラインがネックラインとなります。
上図の場合、左肩の安値を更新し頭部分を付けたことで、ネックライン=戻り高値となっています。
つまり、下降トレンドが終了したと言えるのは、このネックライン=戻り高値を超えてからです。
エントリー検討ポイント(買い)としては、ネックラインを超えたところか、その後のリターンムーブが起きてネックラインでサポートされたところです。(下図ピンク丸部分)
ダブルボトムと同じくネックライン付近で売っていた人達の損切りを巻き込んで上昇することを狙っての買いエントリーということです。
一旦の利食い目安は、ネックラインから頭部分までと同じ値幅がセオリーです。
損切りは右肩部分の下もしくは頭部分の下が考えられます。
トレンドラインを併用したエントリー
逆ヘッド&ショルダーズ(ヘッド&ショルダーズ)についても、トレンドラインを使うことでネックラインを抜ける前からエントリーし、リスクリワード比を良くすることが出来ます。
この図の場合
下降トレンド割れ後のリターンムーブ
+
左肩部分のサポートの意識
が重なったことを根拠にした買いエントリーということになります。
この場合も、ネックライン(図の場合は戻り高値にもなっている)を超えるまでは逆ヘッド&ショルダーズが形成されたとは言えないので、単にネックラインから頭部分までの値幅を狙うというのは注意が必要です。
個人的にはこういう場面でのエントリーは大好きです。
以前の記事( MTFを使った水平線トレードのやり方 ~MTF分析(マルチタイムフレーム分析)とは? その④~ )でも似たようなエントリーについて話しているので参考にしてみて下さい。
ちなみに、下降トレンドラインを上抜けた際のブレイクエントリーは出来ないの?って思った方もいるかもしれませんが、その場合は逆ヘッド&ショルダーズの形成を想定してのエントリーとは言えない(右肩部分の形成を見越していない)ため、逆ヘッド&ショルダーズの説明である今回は図に入れてません。
と、今回はここまでです!
反転のチャートパターンとされるパターンは挙げようと思えば他にも色々あるんですが(ダイヤモンドフォーメーション、ソーサートップ/ボトム、スパイクトップ/ボトム・・・)、大事なのは形どうこうよりも考え方の部分なので代表的なものに留めておきます!
形を覚えるだけでなく、なんでそういう形になるのかまで考えて腑に落として下さいね!
次回は継続パターンについて見ていきましょう!
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