ポジション管理の様々なテクニック ~ポジション管理について その③~
どうも!SAKUですよ!
前回までの記事で、エントリーだけでなく損切りと利食いについても根拠を持ってするようにしましょうと話してきました!
今回は更に深堀してポジション管理に使える色んなテクニックについて見ていきましょう!(前回までの記事は↓)
・根拠のある損切りしてますか? ~ポジション管理について その①~
・根拠のある利食いしてますか? ~ポジション管理について その②~
トレイリングストップ
ある程度利益が乗ってきたのに、また戻ってきて結局損切り・・・ってことがあると思います。
よくあると思います。
そういったことを防ぐのに有効なのがトレイリングストップです。
利益が乗っている状態で、随時ストップ位置をズラしていく方法です。
こうすることによってある程度の利益を確保しながら様子を見ていくことができます。
ただトレイリングストップを使う際に注意してほしいんですが、値ごろ感でストップをトレイルしていくのはよろしくないです。
10pips乗ってるから損切りを-20pipsから-10pipsに移動させちゃおってな使い方はしないでくださいということです。
そうすることにちゃんと根拠があるんならいいんですが、そうじゃないならやめるべきです。
根拠なくストップを押し上げてもノイズに刈られる可能性が上がるだけです。
じゃあどうするの?って話なんですが、例えば、上昇トレンド中にロングポジションをもっていた場合で説明します。
上手いこと押し目買いができてある程度利益が乗ってきているとします。
前回高値や意識されそうな水平線で利食いするのもいいですが、もう少し伸びそうだから様子みたいなーって考えたとします。
この場合、直近意識されそうなレジスタンス、つまり、水平線を抜けたり、押し安値を更新(前回高値を上抜け)したのを確認してからストップ位置を押し上げるべきです。
この場合、上抜けた抵抗帯(レジスタンス)が支持帯(サポート)として機能する可能性が上がり(レジサポ転換)、当初のストップに到達するまでのバリアーが増えたことになります。
上図の場合は、押し安値を更新した=トレンドが継続ことによりトレイルしていくパターンです。
この例は利益を伸ばしたい場合のことなので、もちろん直近高値で全決済するのも、分割決済して残りは様子見にするのもいいですよ!
分割決済についてはまた後で説明します!
第一利確目標にも達してないのに無意味にトレールするのはやめましょうということです。
とは言え、上図のように押し安値を更新し続ける場合ばかりではなく、途中で微妙に揉み合ったりすることもよくあります。
こんな時にストップ位置をトレイルするためには、水平線以外を根拠にします。
そう、みんな大好きトレンドラインの出番です。
このようにトレンドラインをブレイクされずに反発していくことにより、トレイリングストップを行うこともできます。
分割決済・同値撤退
分割決済とは持ち玉(ポジション)の内いくらかをを分割して決済することで、同値撤退とは、建値と同値で決済することです。
同値撤退や分割決済のテクニックを必要に応じて活用できれば損失を避けて、一定の利益を確保しながら余裕をもって相場に望むことができます。
また、分割決済はなにも利食いだけではなく、損切りにも使えます。
この辺は以前の記事( 根拠のある損切りしてますか? ~ポジション管理について その①~ )を参考にして下さい。
分割決済については、先程トレイリングストップでの例でも出しましたが、一旦の利確目標に到達した際にするといいでしょう。
同値撤退についても、先程の例で考えると、第一目標に到達したのでいくらかの玉を分割決済し、残り玉はストップを建値に移動させるといった使い方ができます。
こうすることによって最悪でも分割決済分の利益は確保できるので、残り玉は伸ばせるだけ伸ばしていけますね。
残り玉についてもトレイリングストップを使ってちょっとづつ利益を増やしていくということもできます。
同値撤退についてちょっとした注意ですが、建値にストップを置いた場合でもスプレッド分が若干マイナスになる場合もあるので、気になる方はその辺のことも考慮して建値から数pipsズラしてストップを置くといいかもしれません。
ナンピン
ナンピンとは、例えばロングエントリーした後に価格が下がってきた場合、更に買い増しをして1ポジション辺りの平均購入単価を下げる方法のことです。
無意味なナンピンは自殺行為なので、する場合はあらかじめナンピンを想定して慎重にロット数を決めておきましょう。
特に初心者の方にはナンピンは基本的に推奨しません。下手なナンピンすかんぴんともいいます。
図例の場合の前提
オレンジラインで反応して上昇を想定しているが、他にも反応しそうなラインがあるためロットを3分割して様子見しつつのエントリー。
最終撤退ラインを下割れたら損切り。
全ての玉が損切になっても許容損失額内に収まるようにロットを分割する。
①最大ロット数の1/3ロットを打診ロングエントリー
②更に1/3ロットをナンピン(①のポジションはマイナス状態)
③更に1/3ロットをナンピン(①②のポジションはマイナス状態)
④その後利確目標まで到達し、①~③のポジションは無事利益で終わった。
という感じです!
ナンピンする際は間違っても毎回全力エントリーするのではなく、計画的に玉を分割して行ってくださいね!
というところで、今回はポジション管理に使える様々なテクニックについて見ていきました!
上手くポジションコントロールの方法を磨くことで攻守を兼ねながらトレードしていくことが可能になります。
下手なエントリーしちゃった場合でもポジションコントロールが上手かったらなんとかなっちゃうことだってあります。
ポジションコントロールについては実戦形式でないとなかなか練習しにくい部分ではあるので、デモトレードで色々試して磨いていくのがいいですね!
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面倒くさくなって公務員を辞め、四苦八苦の末に専業トレーダーに転身!
ライン分析・プライスアクション主体のスイングトレードがメインです!
音楽(HR/HM、Jazz、ブルース)やギターも好き! 現役MENSA会員
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