ローソク足分析(プライスアクション)の基本とは? ~プライスアクション その①~
どうも!SAKUです!
今回からローソク足分析・プライスアクションの内容に入っていきます!
ローソク足チャートは日本人にとって馴染みのあるチャートとは思いますが、ローソク足一本一本を意識して分析していますか?
ローソク足の見方なんてとっくに知ってるよ!って方、本当に理解してますか?
ただ何となくチャートを見るだけじゃなく、ローソク足に内包された情報を読み取ることで、より値動きの理解が深まるはずですよ!
ローソク足って何?って方はこの記事の前に、まずはこちらの記事( ローソク足の基本的な見方を知ろう! ~チャートの見方その①~ )をお読みください。
プライスアクションとは?
プライスアクションとは、ローソク足一本もしくは複数のローソク足の組み合わせから、そこに内包された売買意識等、値動きの情報を読み取る分析方法です。
プライスアクションを直訳すると、プライス(値)+アクション(行動)=値動き、ということになります。
広義では、チャートパターンも値動きを形式化したものなのでプライスアクションと言うこともできますが、一般的にはローソク足分析=プライスアクションを指すことが多いです。
ローソク足の分析では、江戸時代の相場師である本間宗久によって考案されたとされる「酒田五法」が有名ですが、酒田五法のローソク足パターンはどちらかというと株式など、チャートに窓(空、くう)が開くものを含むパターンが多いため、窓が開くことの少ないFXではそのまま使うことの難しいものも多くあります。(三空、放れ手など)
ですが、窓が開こうが開くまいが、本質的な売買意識の部分を理解できればFXにも充分活用することが出来るはずです!
まずはローソク足の基本を理解する
ローソク足の成り立ち
ローソク足には大別すると陽線と陰線があるのは既にご存じでしょう。
陽線=始値より終値が高い値を付けた足
陰線=始値より終値が低い値を付けた足
です。
一本のローソク足が出来るまでを表したものが下図になります。
ローソク足の実体が示すもの
ローソク足における実体の役割ないし示すものは、ある時間内(時間足内)において始値からスタートして終値を付けた際に、実際に残った上昇幅または下落幅ということができます。
先程のローソク足の成り立ちの図で説明したのは、ローソク足の形成過程における値動きの一例を表したものですが、実際のローソク足の形成過程では始値から終値に至るまでの値動きは様々なバリエーションが考えられます。
始値と終値の間は単純な上下動をしているかもしれませんし、複雑に揉み合っているかもしれません。
これを示したのが下図です。
しかし、始値から終値までに残った最終的な上昇幅(陽線の場合)や下落幅(陰線の場合)は、その間にどのような値動きをしようと変わりません。
この実際に残った上昇幅・下落幅の部分がローソク足の実体ということです。
下図は先程の画像から同じローソク足内で違うパターンの値動きを比較した際の実体部分を表したものです。
始値から終値までの値動きは違っても最終的に残った上昇幅=実体部分は変わりませんよね。
このことから、ローソク足の実体部分は「投資家の正当な評価や事実を表す」なんて言われたりもします。
ローソク足のヒゲが示すもの
それでは、ローソク足のヒゲ部分が示すものはなんでしょうか。
もう一度ローソク足の形成過程を別の角度から見てみましょう。
下図は、1時間足の形成を綱引きの試合に見立てた例です。
1時間の制限時間で試合がスタートしました。
序盤はベア君(売り方)が優勢ですね。しかし・・・
その後、ブル君(買い方)が巻き返し、ベア君も負けじと引っ張るものの、ベア君優位のまま試合終了です。つまり陽線が確定しました。
上図において、①の試合開始から④の試合終了までの間の②と③の場面は、売りと買いの攻防が行われて買い優勢になったり売り優勢になっています。
言い換えると、この場面でローソク足は高値や安値を付けています。
つまり、ローソク足のヒゲ部分というのは、始値から終値の間の値動きで一時的に買い優勢または売り優勢になった部分と言うことが出来ます。
このことから、ヒゲはローソク足において、「投資家の迷いや不安を表す」と言われます。
一時は売り優勢になった場面(下ヒゲ部分)や買い優勢(上ヒゲ部分)になった場面があったが、攻防の末、最終的に試合終了時(ローソク足が確定=終値を付ける時)には買い優勢に終わった⇒陽線
一時は売り優勢になった場面(下ヒゲ部分)や買い優勢(上ヒゲ部分)になった場面があったが、攻防の末、最終的に試合終了時(ローソク足が確定=終値を付ける時)には売り優勢に終わった⇒陰線
ということです。
と、こんなところで今回は以上です!
今回の記事はローソク足におけるかなり基本的な部分ではありますが、勝ててない人はこの「基本的なこと」すらよくわからずに、ローソク足チャートをただ図形的に「見てるだけ」の場合が多いです。
ライン分析とともにローソク足のプライスアクションは僕の分析方法の軸を成す部分です。
ですが、ライン分析でもプライスアクションでも捉えようとしているのは「値動き」ないし「売買意識の変遷」です。
その値動きをラインやローソク足を使って読み取ろうとしているにすぎません。
もっと言うと、MTF分析やチャートパターンでも、値動きについて角度を変えて説明しているにすぎません。本質の部分は通じています。
ぶっちゃけそれさえ分かればテクニカル分析方法はなんでもいいです。
今までの記事でも言ってきましたが、ラインにしろインディケーターにしろ、ローソク足にしろ、「ただ引いてるだけ」、「表示させてるだけ」では意味がありません。
しっかりと値動きの本質的な部分について理解しようとするようにしてくださいね!
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