ローソク足のコンテキストを読むとは?・前編 ~プライスアクション その⑥~
どうも!SAKUです!
これまでのプライスアクションの記事でローソク足の見方について話してきましたが、段々とローソク足についての見方が変わってきたんじゃないでしょうか?
(前回の記事→「 ローソク足の組み合わせから読み取れるものとは? ~プライスアクション その⑤ ~ 」)
今回はローソク足のコンテキストを読み取る方法についてです!
このブログでもちょいちょい出てくるコンテキストを読むという言葉。
コンテキストってなんやねんって思われてた方も多いと思いますが、今回はそれについて触れていきます。
更に実践的な内容に入っていくので、引き続きローソク足についての理解を深めていきましょう!
徐々にレベルが高くなっていくのでしっかり考えながら読んで下さいね!
コンテキストを読むとは?
コンテキストとは、文章の前後の脈絡・文脈といったような意味ですが、ここで言うローソク足のコンテキストを読むとは、前後のローソク足から値動きないし売買意識の脈絡を読み取るというような意味で僕は使っています。
前後のローソク足の四本値の関係性からコンテキストを読むことによって、有効に裁量的な判断を行うことが出来ます。
この能力を鍛えていくと、ローソク足一本の出方によっても「これは自信持っていいかも!」とか「なんかおかしいぞ?」といったような判断をすることが出来ます。
つまり、エントリー、利食い、損切り、ホールドの判断をローソク足からすることが出来ます。
3本のローソク足から読み取るコンテキスト
まず、コンテキストを読む例としてローソク足3本のリバーサルパターンを紹介します。
3バーリバーサルというパターンで、安値圏や高値圏で出現すると反発の予兆とされるパターンです。モーニングスター(明けの明星)やイブニングスター(宵の明星)とも呼ばれますね。(正確にはちょっと違うけど)
3本のローソク足の真ん中の足が小さいコマ足になっているような感じですね。
なんで反発を示唆するのかと言うと、1本目のローソク足が比較的大きいにも関わらず、2本目で小さなコマ足となり、3本目で反対方向に伸びていったということは、それ以上進む力がないもしくは反発する力が強いということを読み取ることが出来るからです。
3バーリバーサルが反発を示唆する理由はそんな感じですが、このパターンを例にして、ここから更に前後のローソク足の関係から裁量的判断を加える方法を見ていきましょう。
圧力の弱まりの裁量判断
1本目→2本目のローソク足と実体が小さくなっていることからその方向への圧力が弱まっていることはなんとなくわかると思います。
更に注目してほしいのは、1本目のローソク足の高値もしくは安値(ヒゲ)を2本目のローソク足の終値(実体)で超えているかどうかです。
1本目の高値もしくは安値を2本目の終値で超えていないということは、その方向へ進んでいくためのフォローが思うように得られず終わったということです。
徐々に進行方向への圧力が弱まっているもしくは反対圧力が増していると考えることが出来ます。
圧力の強まりの裁量判断
続いて、反発の圧力の強まりについてです。
3本目で反対方向に大きなローソク足が出たことから反発する圧力があることはわかると思います。
ここで注目してほしいのが1本目のローソク足の高値・安値です。
左の図では3本目の陽線の終値が1本目の陰線の高値を超えていませんが、右の図では1本目の高値を超えています。
どちらが買いの力が強そうかわかりますよね?
高値を終値で超えているということは、1、2本目の足の売り圧力を3本目の買い圧力が上回って終わったということです。
つまり右の方が圧力の強まりを示しており、このまま上方向に伸びていきやすそうだなと想定することが出来ます。
対して左は1本目の高値を3本目で超えられていないので、買い圧力もそれなりに入ったものの、1本目の高値付近の売り圧力が固く再び売り圧力がかかってもう一度下落をトライするかも?というような想定をすることも出来ます。
ローソク足のレンジ
次はもっとローソク足の数を増やしてみましょう。
まずはこちらの図をご覧下さい。
なんだかローソク足がいっぱいあってごちゃごちゃしてますね。
これを今まで学習してきたローソク足2本や3本の組み合わせで分析してみると次のような感じになります。
インサイドバー、アウトサイドバー、3バーリバーサルが混在していて上なのか下なのかよく分かりませんね。
結局どっちやねんって感じです。
ここで注目してほしいのが1本目のローソク足です。
複数のローソク足の値動きを見て見ると、ずっと1本目のローソク足の中に納まってますね。
つまり、1本目のローソク足内でレンジ状態が続いているということです。
2本目以降で上に行ったり下に行ったりしてますが、ずーっとこの1本目のローソク足を基準としたインサイドバーみたいになっている、という風にも捉えることが出来ます。
言い換えると、この1本目の足の中でレンジ状態になっているということです。
なので、このレンジを上か下にブレイクすると、なんやかんやあったけど結局は1本目のローソク足に対する続伸もしくは否定という風に値動きを簡素化することが出来ます。
こういう風に値動きを簡素化することが出来ると、無駄にローソク足に振り回されることがなくなり変なエントリーを連発することが減ると思いますよ!
と、今回はここまでです!
ローソク足のレンジをインサイドバーとして捉えてその中のなんやかんやの値動きを簡素化することについて触れましたが、次回はそのなんやかんやの部分をもっと詳細にしてコンテキストを読み取る方法について見ていきます!
プライスアクション分析に大切なのは、ローソク足をただの組み合わせや羅列として見るのではなく、そこから値動きや意識の推移を読み取ることですよ!
プライスアクションのコンテキストを読み取るのにとても参考になる書籍も紹介しておきます!↓
FX 5分足スキャルピング――プライスアクションの基本と原則
FX 5分足スキャルピング ──プライスアクションの基本と原則 (Kindle版)
タイトルだけ見るとスキャルピング向けの本っぽいですが全然そんなことなくてどのスタイルにも使えるローソク足分析の本です。
こちらの本ははっきり言って初心者向けではないんですが、ダブルの圧力、クラスター、ダマシのブレイク等、ローソク足を読み取るうえでものすごく役に立つ考え方も紹介しています。
ぶっちゃけこの本を何回も読み返してローソク足を読み取る技術を習得すれば普通に勝てるようになると思いますよ!
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