需要と供給について
こんにちは!SAKUです!
皆さんは「需要と供給」って聞いたことありますか?
多分ほとんどの方は聞いたことあると思います。
でもなんとなくの意味は分かるけどそれがトレードにどう活きてくるのかまで理解している方は案外少ないんじゃないでしょうか。
FXに限らず、トレードで利益を得るためには需要と供給についてしっかり理解しておくことが大切です。
今回はテクニカル分析の内容に入る前に、トレードをする上で重要な「需要と供給」について、それがトレードとどう関係してくるかについてまでを掘り下げて書いていきます。
目次
需要と供給とは
需要と供給はミクロ経済学における基本的なテーマといえます。
これは、買い手と売り手が取引価格と数量を決定するための相互作用についての研究ともいえます。
需要とは
買い手が望む製品やサービスなどの量を指します。要求される量は、人々が特定の価格で購入する製品の量となります。
供給とは
市場が望む製品に対してどの程度提供できるかを指します。
供給される数量は、特定の価格を受け取った時に供給する特定の生産者の量を指します。
需要の法則
要求される数量と価格の間には、逆または反対の関係があります。
需要の法則においては、価格が上がるにつれて要求される数量が下がり、価格が下がるにつれて要求される数量は上がるとされます。
高い物をたくさん買おうとは思わないけど、安い物はたくさん買えますよね。
供給の法則
価格がどのように決定されるかを理解するためには、需要と供給の両方をみていく必要があります。
一般的に、価格が上昇するにつれて供給量は増加し、価格が下がるにつれて供給量も減少していくとされています。
サービスや製品の提供者の立場になってみると、高く売れるのならばどんどん売りたいし、安くなるんなら積極的に売ろうとは思いませんよね。
需要と供給の関係
需要と供給は相互的に作用しています。
価格が下がるにつれて、要求される数量(需要)が増加し、供給量は減少します。
逆に、価格が上がるにつれて、要求される数量(需要)が減少し、供給量は増加します。
需要と供給量が満たされる価格のことを、均衡価格といいます。
売り手が提供する数量と、買い手が要求する数量に均衡が取れている状態ですね。
でも実際は・・・
しかし、実際の市場では均衡は理論的にしか到達できないため、需要と供給の変動に関連して商品やサービスの価格は常に変化しています。
過剰供給や過剰需要によって価格と数量のバランスが崩れたりといった不均衡が発生します。
価格が高すぎると、過剰な供給が生まれてしまいます(過剰供給)。
利益を増やしたい生産者側(供給側)はどんどん商品を生産しようと考えますが、消費者(需要側)からしたら価格が高すぎるため、購買意欲は下がります。
逆に、価格が均衡価格を下回ると、過剰需要が発生します。
価格がめちゃくちゃ安くなったので、商品を買いたい消費者(需要側)はたくさんいる一方、生産者側(供給側)からすれば生産コストに見合わなかったりするので生産される商品の量は減少します。
こうなると、消費者は安い価格で商品を買うために競争しないといけなくなり、需要が価格を押し上げ、供給者はそれに伴い多くの商品を供給し、価格を均衡に近づけたいと考えます。
トレードとどう関係するの?
ここまでの話を聞いて、
「学校のお勉強かよ!」
とか
「結局トレードにどう関係するんだよ!」
と思った方もいるはず。
ですが、関係のない話を長々としていたわけではありません。
この需給の基本的な関係をしっかり理解しておくことがトレードにおいてはとても大事なことなんです。
次からはトレードにおける需要と供給についてを見ていきましょう。
トレードにおける需要と供給
トレードにおける需要とは、買い手、つまりロンガーを表します。
ちなみに海外では買い勢力のことをブルと呼ぶのが一般的です。牛さんのことですね。
供給は、売り手、つまりショーターを表します。
ちなみに海外では売り勢力のことをベアと呼ぶのが一般的です。クマさんのことですね。

価格が上がるということは、ブル派の勢力が強い=買ってる人が多い=需要が多いということで、逆に価格が下がるということはベア派の勢力が強い=売ってる人が多い=供給が多いということです。
トレードをする人は当然利益を求めて市場に参加しているわけですよね。
となると利益を上げる方法は
①安い時に買って高い時に売る
②高い時に売って安い時に買い戻す
の2パターンになります。
①価格が低い水準にあると、安いうちに買っておこうとブル勢(買い手)が市場に参入し始めます。ブル勢の勢力が強く、価格が上昇していくともっと価格が上がるだろうと買い手がどんどん増えていき、更に価格が押し上がっていきます。
しかし、だんだん価格が上がると買い手は徐々に減っていき一定以上は価格が上がらなくなっていきます。
こんな高い価格で買えるか!ってなるわけですね。
それを見て安いうちに買っていたブル勢はこれ以上価格が上がらなくなってきたなと考え、利益を確定=つまり持っていたポジションを売り払いだします。
②そうすると今度は価格が高水準にあるうちに空売りをしかけようとベア勢(売り手)が徐々に市場に参入しだし、価格を下げていきます。①とは逆のことが起き始めます。
基本的に市場はこのようなサイクルを繰り返しています。
まとめ
今回は需要と供給について、その基本的な考え方からトレードにおける関係性を見ていきました。
テクニカル分析は、様々な知識や技術を駆使して、チャートからこの需給のバランスを見極めていくものとも言えます。今は買い手が優勢なのか、売り手が優勢なのかを把握することによって自分がどっちの勢力に参加すべきなのか、いつ参入もしくは離脱するのかをチャートを分析して考えていくわけです。
常に今は需要が多いのか、供給が多いのかを考えてトレードしていきましょう!
次回からはテクニカル分析の基本中の基本であるチャートの見方についてです!
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面倒くさくなって公務員を辞め、四苦八苦の末に専業トレーダーに転身!
ライン分析・プライスアクション主体のスイングトレードがメインです!
音楽(HR/HM、Jazz、ブルース)やギターも好き! 現役MENSA会員
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