トレンドラインとは?引き方とその性質と意味 ~トレンドライン その①~
どうも!SAKUです!
今までは水平線についてその引き方や使い方について見ていきましたが、今回の記事から角度を伴った斜めのラインについて書いていこうと思います!
まずは斜めのラインの中でも代表的なトレンドラインについて何回かに分けて説明していきます!
トレンドラインの引き方だけでなくその役割についてもマスターしてくださいね!
トレンドラインとは
トレンドラインとは、角度を伴った斜めのラインの中でもトレンドに着目して引くラインのことです。
トレンドラインを引くことによって、トレンドの全体的な方向性、勢い、流れを視覚化することができ、エントリー、利食い、損切りの目安として使うことが出来ます。
また、上昇トレンドラインは買い支えの意識を持ったサポートライン(支持線)、下降トレンドラインは上値抵抗の意識を持ったレジスタンスライン(抵抗線)としての性質もあります。
トレンドラインの引き方
・トレンドラインの定義
ここでちょっとダウ理論のトレンドの定義を思い出してください。
上昇トレンドの場合は安値と高値が切り上がっていく、下降トレンドの場合は反対に安値と高値が切り下がっていく、でしたよね。
トレンドラインはトレンドの動きを見るために引くラインなので、この定義に沿って、上昇トレンドラインの場合は、切り上がっている安値と安値の2点を結んだ右肩上がりのラインを引き、下降トレンドラインの場合は切り下がっている高値と高値の2点を結んだ右肩下がりのラインを引きます。
たまに高値同士を結んで右肩上がりのラインを引いている人がいますが、それはトレンドラインではないです。
そういうラインの使い方もありますし、何かしらの意図があって引いているのならいいんですが、よくわからずトレンドラインだと思って引いているならそういうラインは引くべきじゃないです。
もう一度言いますが上昇トレンドラインは切り上がった安値と安値、下降トレンドラインは切り下がった高値と高値を結んで引きます。
・ダウ理論のトレンド定義に沿った引き方
上昇トレンドラインの場合はなんでもかんでも安値と安値を結べばいいかと言うとそうではありません。
トレンドラインはあくまでトレンドの動きを視覚化するためのものなので、まずはダウ理論のトレンドの定義に沿ったラインを引けるようにしましょう。
つまり、上昇トレンドラインでは安値と高値がともに切り上がっている状態の安値同士を結んで引き、下降トレンドラインでは安値と高値がともに切り下がっている状態の高値同士を結んで引くわけですね。
実際のチャートでも見てみましょう!
上図の場合、①の時点でそれまでの押し安値を抜けて(=始点のピンク丸が戻り高値になった)、次の二点目ピンク丸辺りの時点では高値は切り下がって見えますが、安値の方はまだ切り下がっていない(=戻り高値を更新していない)ためこの時点ではダウ理論のトレンドの定義に沿ったトレンドラインはまだ引けません。
その後②で戻り高値の更新(安値の切り下がり)が確認されて初めて下降トレンドラインを引くことが出来ます。=下降トレンド確定。
二点目ピンク丸辺りの時点で仮の下降トレンドラインを引いていてもいいんですが、その場合はその後で直前の安値を超えることをちゃんと確認しましょう。
もし直前の安値を超えない場合は状況に応じてラインを修正・削除する必要があります。あくまでも仮の下降トレンドラインであることを肝に銘じておきましょう。
・・・戻り高値やらで頭がこんがらがってきましたか?こんがらガッチュレーションですか?
念のため模式図でも説明します!
なんとなくわかってもらえましたかね。
トレンドラインの引き方は他にも色々あり、必ずしもここで紹介したダウ理論的な引き方をしなくても良いんですが、まずは基本としてこの引き方をマスターした方がいいでしょう。
ヒゲと実体どっちで引けばいいの?
基本的にはヒゲとヒゲで引きましょう。
理由としては、海外ではローソク足じゃなくバーチャートが使われている場合も多く、バーチャートにはヒゲという概念がないためと、実体同士で引いた場合はヒゲの値幅を考慮していないため、ノイズで狩られやすくなるためです。
更に言えば、ラインを引いて中途半端に抜けている部分がないように引きましょう。
とはいえ、ヒゲがあまりに長すぎる場合等はその部分は無視して引いてもいいです。
トレンドラインの角度
トレンドラインは角度を伴ったラインですが、この角度という所がポイントです。
基本的にトレンドの勢いの面では、トレンドラインの角度が急になるほどトレンドの勢いが強いと判断でき、角度が緩やかなほどトレンドの勢いは緩やかと言えます。
しかし一方で、トレンドラインの持続性の面では、トレンドラインの角度が急になるほどラインの持続性は弱く、トレンドラインの角度が緩やかなほどラインの持続性は強くなります。
これは、角度が急な場合、
トレンドの勢いが強い→流れが早い→乗り遅れた人が多い→ラインを意識してる人は少ない→ラインは短命に終わる
ということになるからです。
逆に緩やかなラインほど多くの人が意識するので、ラインの持続性は長く強いものになります。
短距離スプリンターと長距離マラソン選手みたいなイメージです!
まずは急すぎるラインは引かずになるべく緩やかになるようにラインを引きましょう。
今回はトレンドラインの基本的な性質や引き方について見ていきました!
僕はこのトレンドラインが大好きで、ライン分析の要となる部分だと思っています!
ライン全般に言えることで、引き方は人それぞれで絶対的に正解の引き方ってのはないんですが、適当にとりあえず引くのではなくこの役割や性質の部分をしっかり意識して自分なりに練習しまくって下さいね!
次回はトレンドラインの具体的な役割や使い方について見ていきます!お楽しみに!
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面倒くさくなって公務員を辞め、四苦八苦の末に専業トレーダーに転身!
ライン分析・プライスアクション主体のスイングトレードがメインです!
音楽(HR/HM、Jazz、ブルース)やギターも好き! 現役MENSA会員
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