トレンドの定義やその判断とは?
どうも!SAKUです!
今回はトレードをする上で切っても切れない「トレンド」というものについて深堀りして話していきます!
前回のダウ理論の記事でも言葉自体はちょいちょい出てきましたが、 このトレンドの定義やトレンドの判断をちゃんと理解していくことがテクニカル分析ではとっっっても大切ですのでしっかりと今回の内容を身に付けて下さいね!
目次
トレンドとは
トレンド(Trend)・・・直訳すれば傾向、動向とか潮流といった意味ですね。
値動きにおいてもこのトレンドというものが発生します。
ざっくりいうと上昇トレンド中は買ってる人が多くて下降トレンド中は売ってる人が多いよってことです。
ダウ理論におけるトレンド
ダウ理論的には、高値、安値の切り上げを確認することで上昇トレンドと判断し、高値、安値の切り下げを確認することで下降トレンドと判断します。
つまり、高値、安値の切り下げ、切り上げを確認できない場合、トレンドは発生していない→レンジ相場、ノートレンドということができます。
レンジ相場・・・値動きが一定の範囲内で上下している相場状況。
持ち合い相場、ボックス相場ともいいます。(下図のレンジ相場は正確にはレクタングル型のフォーメーションです)
ノートレンド相場・・・トレンドが出ておらず、値動きが不規則な相場。レンジ相場と同一視される場合も多いです。
一般的には、トレンド相場は3割、レンジ、ノートレンド相場は全体の7割を占めると言われます。
※もっと厳密に言うとダウ理論的には「レンジ相場、ノートレンド」というものは存在せず、常に何かしらのトレンドが発生していると考えます。つまり一般的なレンジ相場やノートレンド状態というのはトレンド中のもみもみしている状態というわけです。ですが、ここでは便宜上、上昇や下降が続いている状態と分けるためにレンジ相場やノートレンド状態という表現で説明します。
トレンドの継続、終了、転換
・押し安値、戻り高値とは
高値、安値の切り上がり、切り下がりといっても、何を基準にすればいいのかという疑問が湧くのではないでしょうか。
そこで、値動きの推移の一つの基準として押し安値、戻り高値という考え方があります。
あえて言葉で表現すると、直近の最高値を更新した波形起点の安値を押し安値といい、直近の最安値を更新した波形起点の高値を戻り高値といいます。
トレンドの継続
押し安値を更新し続けている限りは、上昇トレンド中、戻り高値を更新し続けている限りは下落トレンド中ともいえます。
押し安値は直近の最高値を更新すれば移動していくので、押し安値の移動=トレンドの継続と考えても差し支えないです。(戻り高値はその逆)
・押し安値の移動(トレンドの継続)
トレンドの終了
(上昇トレンドの場合)押し安値を下抜けた場合、初めてそれまでの上昇トレンドが終了したと判断します。
・トレンドの終了
・紛らわしいパターン
図の赤丸部分は下降トレンドではなく、調整下落の場面。全体的には上昇トレンド中。
トレンドの転換
上昇トレンドの時は、押し安値を下抜けた場合、初めてそれまでの上昇トレンドが終了したと判断するという風に説明しましたが、この場合、トレンドが終了しただけでトレンドが転換しているわけではありません。
言い換えれば、上昇トレンドは終わったけどまだ下降トレンドではありません。
では、トレンドが転換するためにはどうなればいいんでしょうか。
ここで思い出してほしいのが、高値、安値の切り上げを確認することで上昇トレンドと判断し、高値、安値の切り下げを確認することで下落トレンドと判断するということです。
上昇トレンドが終了してから下降トレンドになるには、
①押し安値を下抜ける→②安値と高値が切り下がることが必要です。
下図を見てください。
なので、押し安値を下抜けたからすぐに下降トレンドだー!
とショートしてもまだ下降トレンドにはなっていないので、また上昇トレンドが再開したり揉み合って一時的な上昇で狩られたりします。
もちろんそれをわかっていて下降トレンド発生を見越してショートしているのであればいいのですが、その場合、損切設定やロット調整をしっかりして想定と外れたらすぐに撤退できるようにした方がいいでしょう。
ここまでダウ理論でのトレンドの継続、終了、転換について見てきましたがどうだったでしょうか?
初心者の方はなかなか一回では理解できないと思うので何回も読み直して自分なりにチャートで練習してください。
この部分はどの分析方法でも超重要なのでしっかり腑に落としてチャートを見たらすぐに判断できるレベルになるまでしっかり練習しましょう。
まとめ
最後に、一連の流れを図にまとめましたので参考にして下さい。
・時系列に沿った説明
①高値Aを上抜け→押し安値A’確定
②高値Bを上抜け→押し安値がB’に移動(トレンド継続)
③押し安値Bを下抜け→戻り高値Cが確定(上昇トレンド終了)
④安値Dを下抜け→戻り高値がD’に移動(下降トレンド発生=トレンド転換)
☑あわせて読みたい!
面倒くさくなって公務員を辞め、四苦八苦の末に専業トレーダーに転身!
ライン分析・プライスアクション主体のスイングトレードがメインです!
音楽(HR/HM、Jazz、ブルース)やギターも好き! 現役MENSA会員
Twitterではトレードに大切だと思うことをつぶやいています!フォローよろしくお願いします!